笑い工学とは
はじめに…
笑い工学研究所の杉本 あきほです。
恐らく殆どの人が初めて耳にする言葉だと思います。
なぜなら「笑い工学」といっても、まだ専門分野として確立はしていないからです。
笑い工学研究所も公的団体ではなく私設団体です。
かと言って、ふざけて設立したのではありません。
日本の将来のことを考えて真剣に笑いをエネルギーとして社会生活に活用する方法を研究しています。
「面白さの笑い」と「喜びの笑い」
現在、世界的には笑いの医学的効果や商業的効果の研究は増えています。
「笑うとNK細胞が増えて癌の予防になる。」とか、「お客さんを笑わせると財布の紐が緩む。」などは
様々なメディアで特集されているので一度は聞いたことがあるかもしれません。
その研究で扱われる笑いの多くは「面白さ」に起因するものが殆どです。
しかし、私自身の経験から「面白さの笑いは人を傷つけることもある。」と氣付いてからは、
笑いの別の面に関心が向きました。
それは喜び、感謝、安心に起因する笑いです。
例えば試合で優勝した時などは「ヤッター！ヤッター！」と抱き合って喜んでいる時など、人は笑っています。
他にもサプライズのプレゼントをされた時などは「ありがと～！」と感激と感謝で笑っています。
「笑う」というと、お笑い文化の影響で「笑い＝面白さ」のイメージが非常に強いですが、
「笑顔」というとどうでしょうか？
喜び、感謝、安心のイメージがでてきませんか？
どちらも「笑」の文字が使われているので、広義では両方とも「笑い」ではないでしょうか？
世の中にはたくさんの笑いの分類方があるようですが、
私は笑う理由と笑った後の身体とこころの状態の違いから大きく二つに分類しました。
面白さで笑う「面白さ系笑い」は 頭で理解する笑いです。
こちらは笑った後でスッキリ感やリラックス感を得ることができます。
例えば腹が立つことがあっても、おもいっきり笑ったので怒っている内容がどうでもよくなった経験はありませんか？
一方、喜び、楽しさ（ワクワク）、感謝などで笑う「喜び系笑い」は身体とこころで感じる笑いです。
こちらは笑った後でこころがジーンと熱くなったり、「やるぞ！」というエネルギーの流れを感じることができ、
次の行動に移るエネルギーに変換されます。
具体的にはお客様から「あなたに任せて良かった。」と言って貰えた時や、会社の仲間が自分の仕事を一生懸命手伝ってくれた時などにそんな氣持ちになることはありませんか？
勿論、どちらの笑いが良いというわけではありません。
キッチリと二つに区別されているわけではなく、それぞれが混じることもあります。
お笑い系の「頭で理解する笑い」は日本の文化でもありますし、私もお笑いは大好きです。
しかし、笑い工学として「笑いをいつでも、どこでも、誰でも、手軽に利用できるエネルギー」であることを考慮した場合、
「面白さ系笑い」よりは「喜び系笑い」の方が利用価値が大きいのではないかと考えております。
なぜなら仕事中などでは「笑い系笑い」をしていると「真面目に仕事をしろ！」と怒られたりしますが、
達成感の「ヤッタ～！」という笑いや、感謝の「ありがとうございます」の笑いは職場に求められている笑いだからです。
繰り返しますが、
笑いとは「面白さ」だけではなく、「嬉しい」「楽しい（ワクワク感）」「感謝」を感じた時にも起こるのです。
そして両方の笑いに共通することは、共に笑った人には安心感、仲間意識が生まれるというこです。
笑うだけで人生が変わる！
ここで、あなたの日常生活を振り返ってみてください。
怒りや不安や恐れを感じている時間と楽しさや嬉しさを感じている時間ではどちらが長いですか？
もし、怒りや不安や恐れを感じている時間が長いと仕事や人生がつまらなくなります。
なぜなら私たちは頭（顕在意識）で考えていることよりも、こころ（潜在意識）で感じていることを優先するからです。
人はこころで感じている状態を再現する様に、無意識で行動するできている生き物だからです。
ところが残念な事に,多くの人は自分のこころで感じている氣持ちに意識が向いていないのです。
頭の中で考えていることばかりに意識が向いているのです。
だから「幸せな未来の自分」を望んでいても、こころの中が怒り、不安、恐怖に支配されていては「幸せな未来の自分」は実現できないのです。
それならば、楽しさや嬉しさを感じている時間を増やしてみませんか？
いつもこころの中を楽しさや嬉しさで満たしていると、自然に幸せな自分になってゆきます。
こういうと、「嬉しいことや楽しいことが無いからつまらない毎日を過ごしているんだ！」と思う方もいるでしょう。
しかし、世の中の全ては良いも悪いもありません。事実があるだけです。
それを「自分がどのように受け止めるか。」によって大きく変わってきます。
そしてその受け止め方は、その時のあなたのこころの状態に影響されます。
こころが明るく前向きな時はポジティブに受け止めます。
こころが怒りや不安等で暗い時はネガティブに受け止めます。
だからいつもこころの状態を明るく前向きにすることが大切なのです。
そのためには「笑い」が一番効果的です。
笑うだけでいいのです！！
ただ笑うだけであなたの潜在意識に「今自分は嬉しい、楽しい」という氣持ちを植え付けます。
笑うだけであなたの周りの仕事、家庭、健康の問題等への「受け止め方」が変わり、殆どの問題が解決できます！
但し、この場合の笑いとは「お笑い系笑い」ではなく「喜び系笑い」です。
頭で理解するのではなく、身体とこころで感じる笑いでです。
それはギャグもユーモアも使わない笑いです。
それが人生を変える『第三の笑い』です。
この喜び系笑いエネルギーを生活、家庭、職場等の環境改善等に活用することを研究し、
社会に広めるために立ち上げたのが「笑い工学研究所」です。
